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2006/10/29

『陽関三畳』の解釈と日本語訳文(二)(前回の続き)

  
『陽関三畳』の解釈と日本語訳文(二)(前回2006年9月17日の続き)(小雨訳)


☆ 
『陽関三畳』の中国語本文は(2006年09月06日)に発表しました。

 ピンインの声調記号がよく見えないなら、「メニューバー」の「表示」をクリックして、
   「文字サイズ」を一番大きいサイズに選んでください。


二叠(二番)

21.    依依(yīyī):形容留念,不忍分离的样子。  
           (名残を惜しむさま。思い慕うさま。)

22.    顾恋(gù liàn):顾念;留恋。(思いをかける。)

23.    不忍离(bù rěn lí):不愿意离开。(別れを惜しむ。)

24.    泪滴(lèi dī):眼泪滴下来。(涙がしたたる。)

25.    沾巾(zhān jīn):沾湿手巾。形容落泪之多。  
    (手ぬぐいが涙にぬれる。)

26.    感怀(gǎn huái):心里有所感触。感伤地怀念。
      (心に感じて思う。)

27.    思君(sī jūn):想对方。(君を思う。)

28.    十二时辰(shí èr shí chén):中国古代记时间的单位。
                  一个时辰是两小时,十二时辰是24小时。
             (中国古代時間の計り方。一時辰は2時間で、
                 十二時辰は24時間です。)

29.    谁(shéi)(shuí):(だれ)

30.    相因(xiāng yīn):相互依靠。(おたがいに頼りになる。)

31.    谁可相因(shéi kě xiāng yīn):跟谁可以相互依靠呢?
                         (誰とおたがいに頼りになれるか。)

32.    日(rì):一日中。(一日中。)

33.    驰神(chí shén):(心神)向往。老是想着对方。
     (‘君に’心を向ける。)



三叠(三番)

34.    旨酒(zhǐ jiǔ):味美的酒。好喝的酒。(旨いお酒。)

35.    醇(chún):一般指纯度很高的酒。在此是描写心里状态
    达到很高的境界―心醉。(心が酔う。)

36.    未饮心已先醇(wèi yǐn xīn yǐ xiān chún):酒还未喝
                                                心已经先醉了。
    (お酒をまだ飲んでいないうちに既に酔った。)

37.    载(zài):乘。骑。(乗る。)

38.    驰(chí):让马跑得很快。(馬を速く走らせる。)

39.    骃(yīn):浅黑色毛里带有白色毛的马。
   (どろあしげ。浅黒い毛に白い毛のまじった馬。)

40.    何日(hé rì):什么时候。(いつの日か。)

41.    言(yán):说起。(話す。)

42.    旋(xuán):归来。(帰る。)

43.    轩(xuān):贵人乘的车,古代一种带顶盖的车。
                       (大夫以上の貴人が乗る車。)

44.    辚(lín):〈书面用语〉象声词.车行走时的声音。
                                  (車のひびく音。)

45.    能(néng):(できる。)

46.    酌(zhuó):饮酒。倒酒。(お酒を注ぐ。)

47.    巡(xún):(量词)次。回。(量詞.回)

48.    几多巡(jǐduō xún):多少回?(何回。)

49.    千巡有尽(qiān xún yǒu jìn):喝上千回酒宴也还是要结束的。
                                           (千回飲んでも尽きがある。)

50.    寸衷(cùn zhōng):心情。心。(気持ち。心。)

51.    泯(mín):消灭。忘记。(なくなる。)

52.    难泯(nán mín):难忘。(忘れられない。)

53.    无穷的(wú qióng de):(無限の。)

54.    伤感(shāng gǎn):(感傷)

55.    尺素(chǐ sù):信。(手紙)

56.    申(shēn):说。叙述。(語る)

57.    频(pín):频繁的。(頻繁に)

58.    如(rú):(~のように)

59.    相亲(xiāng qīn):相互关系很亲密。
                             (親しみ合う。仲よくする。)

60.    噫(yi):(古代用的感叹词)表示一种悲伤的感情。
   (古代の感嘆詞.感傷的な気持ちを表す。あ~)

61.    从今一别(cóng jīn yì bié):(今日から別れる。)

62.    两地(liǎng  dì):(別々の所。)

63.    相思(xiāng sī):(おたがいに思う。)

64.    入梦(rù mèng):(夢に入る)

65.    频(pí):(頻繁に)

66.    闻雁(wén yàn):听到雁的叫声。(雁の鳴き声が聴こえる。)

67.    来宾(lái bīn):有客人来。(お客さんが来る。)




小雨の一言:


この『陽関三畳』の解釈をやっと終えたなあ、という気持ちです。

《阳关三叠》的解释好不容易弄完了。总算松了一口气。

参考になるサイトはまったく見つかりませんし、辞書を引いても、載っていないものがほとんどでした。

找不到可以参考的网页,查不到需要的单词。

とにかく、家にある辞書をフル活用しました(中国の辞書とか、漢和辞典とか)。

总之,翻遍了家里的词典(中国的词典,日本的「漢和辞典」等)。

また正確な意味が分っていても、パソコンが下手で、入力が上手く行きません...

另外,意思弄明确了,电脑又不行了......

あ~、分厚い辞書を作った方に脱帽します。

啊~,向编了这么厚的词典的人脱帽致敬!

その方たちの苦労が少し分りました。

真是「历苦辛,历苦辛,历历苦辛」。

この『心声』のサイトが続けられるのも私個人の努力だけではありません。

《心声》这栏目能够持续下来也不是我一个人的努力。

管理人のyouguiziさんのサポートがなければ、とっくに終わっていたでしょう。

没有管理人youguizi的后盾,可能早就结束了。

パソコンを教わったり、日本語の文章を訂正してもらったり、一緒に苦労してきました。

又教电脑,又改日语文章,一起忙得个不亦乐乎。

本当にありがとうございます。

不胜感激。

youguiziさんのサポートが続く限りやっていこうと思っています。

只要Youguizi的后援还继续,我也努力干到底。

友情の有難さに感謝します。謝謝!

友情可贵!

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2006/10/24

『三声有幸』(第三回)


下面是中国残疾人艺术团演出的《千手观音》。
舞蹈演员全是聋哑人。
谁不被这登峰造极的艺术所感动!
但这仅仅只是艺术吗?!
她(他)们才是真正的观音。
人间观音!


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2006/10/22

宋詞『小重山』(南宋岳飛)朗読と日本語訳文


以下の『満江紅』もお聴きください(4月4日の再放送です)


『小重山 』 岳飞


昨夜寒蛩不住鸣。

惊回千里梦,已三更。

起来独自绕阶行。

人悄悄,帘外月胧明。


白首为功名。

旧山松竹老,阻归程。

欲将心事付瑶琴。

知音少,弦断有谁听?


日本語訳文:(小雨訳)

昨夜季節外れの蟋蟀が鳴いた!
驚いて起きた、
もう夜の中。
ずっと夢を見ていたのか?
故里に帰る夢は...
階をうろうろ廻って、誰一人もいない、
ただ簾外の月が明るく照らしてくれた。

~~~~~

白髪になってなんのためだったのか!
故里の松と竹も私を待ちきれず
老いただろう。
帰りを阻む奴らは!

怒りを琴に当て激しく弾いた。
しかし、
「知音」がすくない。
だれが分かってくれようか、
絃が切れるほどでも。

小雨の一言:

岳飛、この偉大な名。同時にまた中華民族の歴史上の一大悲劇だと思います。
飞,这个响亮的名字。同时我又觉得他是中华民族历史上的一个极大的悲剧。

英雄は誰でも戦場で死にたいでしょう。しかし、岳飛はその「精忠報国」の「国」によって殺されたのです。

一个英雄谁都想死在战场,但是岳飞却是死在他「精忠报国」的「国」之手。

この事を思うと、「怒髪冲冠」、万丈の思いになります。

一想起这等事,就不由得悲愤交加,怒发冲冠。

なぜ? なぜ? なぜ?

为什么? 为什么? 为什么?

だれか教えていただけますか。

谁能告诉我?

中国歴代の統治者が自分の利益のため、1人の国民を殺すのには、確かに罪名は要りません。

中国历代统治者为了自己个人的利益,要杀一个人是随心所欲,不需要任何罪名。

岳飛は「莫須有」すなわち「罪名の要らない」罪名で殺されたのでした。

岳飞就是以「末须有」的罪名被杀害的。

世の中にこんな理不尽なことはありますか?

世上竟有这等岂有此理之事。

この『小重山』の詞を読んでも分かりますが、岳飛の一生はただ国を守りたい一心で、外国の侵略者を追い出したい、侵略者の手に落ちた故里を救いたい一心でした。

读了岳飞的这首《小重山》也可以看出岳飞的一生只是想保家为国,还我江山。

これは罪でしょうか?
有何罪?


嗚呼!真理を返せ!

呜呼! 还我真理!

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2006/10/19

『三声有幸』(第二回)


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2006/10/15

『三声有幸』(第一回)



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2006/10/13

新しいコーナー『三声有幸』が始まりました

     

 
    
お知らせ(海报)

今日から『三声有幸』のコーナーを始めます。
从今天开始《三声有幸》的节目开始播音。

一つの文を三回読みます(違うスピードで)。

一句话念三遍(以不同速度)。

中国に『三生有幸』という四字成語があって、「三生」は「前生、今世と来生」です。

在中国有“三生有幸”这个成语。“三生”是指“前生、今世和来生”。

ここで一文字を変えて、新しい意味を与えるつもりですが、いかがでしょうか。

在此改上一字,想给它添上一点儿新意,不知意下如何?

一つの文を三回聴けば、一回よりはもっと覚えられるでしょうね。

一句话听上三遍,比听一遍总可以记住点儿吧。

まあ、ためしてみてください。

那么,就请您试一试吧。



配信は不定期でございますが、どうかよろしくお願いいたします。
此节目的播放不定期,请各位听众原谅!


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2006/10/05

『水調歌頭』蘇東坡(本文)とテレサテンの歌『但願人長久』を聴く

テレサテンの『但願人長久』を聴くとカラオケ
(歌詞本文は蘇東坡の「水調歌頭」です)


水调歌头    苏东坡

明月几时有?

把酒问青天。

不知天上宫阙,

今夕是何年?

我欲乘风归去,

又恐琼楼玉宇,

高处不胜寒。

起舞弄清影,

何似在人间!

~~~

转朱阁,

低绮户,

照无眠。

不应有恨,

何事长向别时圆?

人有悲欢离合,

月有阴晴圆缺,

此事古难全。

但愿人长久,

千里共婵娟。


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2006/10/04

中秋節の名詞『水調歌頭』(宋)蘇東坡


『水調歌頭』の日本語訳文:(小雨訳)


神様、この酒を捧げるから、教えてよ。
月はいつからあったのか?
月の世界は今夜何年であろうか?
私は風に乗って月に帰りたいが、
しかし、
その玉の宮殿の寒さにもう耐えられないだろうね。
月の光の下で舞い、我が影は一緒に踊ってる。
まあ~、人間の世界はまだ住みやすいだろう。

~~~~~~~~

月の光は華麗な楼閣を回り、しだいに
低い窓と眠れない私まで照らしてくれた。
月よ月、人間に対して恨みはないだろうね、
どうして人が離れ離れのとき君は丸くなるの?

月が応える:
人間は悲しみがあれば、楽しみもある、
別れがあれば、出会いもあるじゃないか!?
月も曇りと晴れがあり、満月と新月もあるよ。
天上も人の世も完璧にはなり難い。
そうだね…


ただ願う!この世の人々が
いつまでも元気で長生きすることを。
たとえ千里離れていても、

同じ月の美しさを楽しもうよ。


小雨の一言:

時の経つのは速いものですね。
时间过得真快。

一年に一度の中秋節がもうそろそろです(今年は10月6日金曜日です)。

一年一度的中秋节马上就要到了(今年是10月6号星期五)。

中秋節と言うと、自然に蘇東坡の名詞『水調歌頭』が頭に浮かびます。この詞以上のものはないと、だれもそう思っているでしょう。

说到中秋节,自然会想起苏东坡的『水调歌头』。
谁都会认为没有比这更合适的了。


丙辰年(中国宋代、紀元1076年)の中秋節、蘇東坡は朝まで痛飲し、大いに酔って、この詞を書き下ろしました。

丙辰年(中国宋代、紀元1076年)的中秋节,苏东坡饮酒通宵达旦,大醉,作此篇。

当時の蘇東坡は密州(今山東省諸城県)に左遷中の身で、政治に対しての不満と弟の蘇轍(号:子由)に6年も会えなかったことに胸が一杯でした。

当时的苏东坡正被贬到密州,对政治的不满和跟弟弟苏辙6年也见不上一面的伤感,使得这位大诗人心中愤愤不平。

詞の前半は自分が仙人になったつもりで、いっそこの不公平な世を去り、月に帰ろうかと、幻想的な世界に吸い込まれてゆく...

词的上阕是幻想自己是个仙人,那么就干脆回到月宫中去吧,离开这个不公平的人世......

でも、もう凡人になった自分は月の寒さに耐えられないだろうと、あきらめました。

可是,已经成了凡人的我大概已经忍受不了那月宫的寒冷,还是算了吧。

詞の後半は月に不満を持ち、“君は人間に対して恨みはないでしょうね?どうして人間が孤独なときだけ丸くなるんですか...”

词的下阕是责问月亮,“你不会对人有什么不满吧,那为什么总是在人们离散的时候,你圆圆的?......”

もしこの詞が不満のままで終わったら、ここまで人々に愛されることはないでしょう。

如果这首词只是表达出了一种对现实的不满情绪,也不会这样地被人们所喜爱。

蘇東坡はやっぱり蘇東坡です。

苏东坡毕竟是苏东坡。

凄いのは自分がとても不遇な状況に置かれているけど、自分だけの悲しみに浸かっていることなく、代わりに世の中の人々に幸せになってほしいと願うところです。

他好就好在虽然自己处于不利的状态,但并不是只陷在自己的悲伤之中,而是希望自己的不幸能化为众人的有幸。

最後の“但願人長久、千里共婵娟。”の名句は中秋節の代名詞になっています。

最后的“但愿人长久,千里共婵娟。”已成了中秋节的代名词。

当時、蘇東坡は地方官でもあるから、庶民たちに“蘇青天”、“蘇公”など最高の敬語で尊敬されていました。

因为苏东坡当时也是一名地方官,所以老百姓都称他“苏青天”、“苏公”等,非常爱戴他。

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