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2006/10/22

宋詞『小重山』(南宋岳飛)朗読と日本語訳文


以下の『満江紅』もお聴きください(4月4日の再放送です)


『小重山 』 岳飞


昨夜寒蛩不住鸣。

惊回千里梦,已三更。

起来独自绕阶行。

人悄悄,帘外月胧明。


白首为功名。

旧山松竹老,阻归程。

欲将心事付瑶琴。

知音少,弦断有谁听?


日本語訳文:(小雨訳)

昨夜季節外れの蟋蟀が鳴いた!
驚いて起きた、
もう夜の中。
ずっと夢を見ていたのか?
故里に帰る夢は...
階をうろうろ廻って、誰一人もいない、
ただ簾外の月が明るく照らしてくれた。

~~~~~

白髪になってなんのためだったのか!
故里の松と竹も私を待ちきれず
老いただろう。
帰りを阻む奴らは!

怒りを琴に当て激しく弾いた。
しかし、
「知音」がすくない。
だれが分かってくれようか、
絃が切れるほどでも。

小雨の一言:

岳飛、この偉大な名。同時にまた中華民族の歴史上の一大悲劇だと思います。
飞,这个响亮的名字。同时我又觉得他是中华民族历史上的一个极大的悲剧。

英雄は誰でも戦場で死にたいでしょう。しかし、岳飛はその「精忠報国」の「国」によって殺されたのです。

一个英雄谁都想死在战场,但是岳飞却是死在他「精忠报国」的「国」之手。

この事を思うと、「怒髪冲冠」、万丈の思いになります。

一想起这等事,就不由得悲愤交加,怒发冲冠。

なぜ? なぜ? なぜ?

为什么? 为什么? 为什么?

だれか教えていただけますか。

谁能告诉我?

中国歴代の統治者が自分の利益のため、1人の国民を殺すのには、確かに罪名は要りません。

中国历代统治者为了自己个人的利益,要杀一个人是随心所欲,不需要任何罪名。

岳飛は「莫須有」すなわち「罪名の要らない」罪名で殺されたのでした。

岳飞就是以「末须有」的罪名被杀害的。

世の中にこんな理不尽なことはありますか?

世上竟有这等岂有此理之事。

この『小重山』の詞を読んでも分かりますが、岳飛の一生はただ国を守りたい一心で、外国の侵略者を追い出したい、侵略者の手に落ちた故里を救いたい一心でした。

读了岳飞的这首《小重山》也可以看出岳飞的一生只是想保家为国,还我江山。

これは罪でしょうか?
有何罪?


嗚呼!真理を返せ!

呜呼! 还我真理!

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コメント

千古悲音、月明星落、皆成不解遺愁。

投稿: 落山風 | 2010/06/18 20時37分

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